クレーマー対応でうつ病にならないよう気を付けましょう
職場の同僚が悪質なクレーマー対応に追われ、うつ病になってしまい、仕事をしばらく休むことになりました。
一番つらい状況にあるのは、もちろん疲弊した同僚本人です。
ですが、休職する彼の分の仕事を職場の同僚でフォローしていくことになりますので、一人あたりの業務量が増える結果となり、職場全体がダメージを受けています。
悪質なクレーマーが存在しない社会なら・・・、狂ったサイコを相手にしなくてもいい仕事なら・・・と考えずにはいられません。
頭がイカれたクレーマー客を相手にする難しさ
悪質なクレームに対して真面目に応対していると、精神的にドッと疲れてしまい、仕事全体に嫌気がさして、最後はうつ病に。
タチの悪い相手ほど、時間が奪われます。
電話での対応から最悪は自宅訪問での謝罪など、過度に時間をさかれてしまう結果、他のやるべき仕事が手つかずで遅れてしまい、残業しても終わらず、休日出勤を余儀なくされて・・・、全てが後手後手になる悪循環。
悪質クレーマー対応で鬱になるなんてもったいない
時間のかかる「クレーマー対応」堂々巡り
【初期段階の無限ループ地獄】
電話対応だけで数時間を無駄にする
同じ話が繰り返される、終わらない文句
電話を切っても、直ぐにまたかかってくる
最初から説明を聞き入れる気がない
ギャーギャー、大声で怒鳴りだす
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【最終段階のクレーマー要求】
お前じゃ話にならない、上司に変われと言う
組織全体へ謝罪を求めてくる
社畜な私の苦いクレーム対応(体験談)
今となれば、あんなことあったなぐらいの感覚で思い出すことができますが、私もクレーマー対応に苦戦し、悩まされたことがあります。
最終的には、上司と一緒に先方の自宅へ謝罪に行く羽目になりました。
私が相手したクレーマーは、精神病を抱える「解離性人格障害」の方でした。
毎日電話をかけてくる、一度の電話が2時間超え、途中からヒートアップすると「火をつけるぞ」など脅迫めいた発言、理不尽な謝罪を強要。
なんとなく記憶に残る捨て台詞:『お前のせいで、全部おかしくなった。』と。
それ、こっちのセリフだよ、文句があるなら他へ行けば。今までの時間返せや。
私に非があるとは思えないことでも、「とりあえず、謝れば済むからさ」と上司に諭され、「不快にさせてしまい、申し訳ありませんでした」と形だけ先方へ謝罪しました。
結局、最後は謝れば済む問題??
謝罪の言葉のあと、先方から「ほんとに申し訳ないと思っているのか?」と聞かれ、(悪いことをしたと思っていないので)回答せず、そこは無言で通しました。
すでに何が目的か分からない所まで行き着いたクレーム。
謝罪すれば許すみたいな風潮が日本にはありますが、そもそも根本的に気に入らないのなら、他の会社・他のサービスを受ければいいだけのこと。
必要以上に固執するタイプの人は、文句を好きなだけ吐いた後に、相手から謝罪を受けることに満足しているだけなんだろうと学びました。
クレーマーに潰されない精神状態を整える方法
何を言っても理解しない悪質クレーマーだと判断すれば、正面から真面目に向き合っても時間の無駄です。
要求に応えようと悩まず、その場を乗り切ることに専念しましょう。
1.話は受け流す
・電話で話しているなら、他の仕事をしながら、適当に相槌だけ打つ。
・「はい。そうですね。」「分かりました。」・・・聞いているふりだけに徹して、受話器のノイズを左耳から右耳へ聞き流しましょう。
・ラジオ放送を聞いているぐらいの感覚で、なんとな~く要点だけつかめればいいし、つかめなくてもいいぐらいの軽い聞き取りで十分。
2.深く考えない
・精神が異常な人、必要以上に固執してくる人を相手にしても、正しい答えはないので深く考えてもムダ。
・相手のことをまったく考えずに自分の要求ばかり押し付けてくる人は、精神が歪んでいます。育った環境や人間性が違うので、理解できない人は、やはり理解できない。忘れてしまいましょう。
3.仕事以外の楽しみに没頭
・余暇を楽しむことが、精神状態をリフレッシュさせます。
・この仕事に人生の全てをかけているわけでないのなら、仕事以外の時間を楽しんで、嫌なことは自然と忘れられる状態を作りましょう。
・恋人、家族、友人と旅行に行く、美味しいものを食べに行く、買い物に行く、飲んで食って、カラオケに行く。とにかく、『楽しみ』を見つけましょう。
4.平和な家庭環境で過ごす
・夫婦関係、親子関係、家に帰ったからも何かと悩みがつきないと、苦痛は2倍以上に。仕事がうまくいかないと落ち込んで、さらに家に帰っても憂鬱な時間を過ごすなんて最悪です。
・妻と喧嘩、親と不仲、子供とスレ違い。クレーマーより大切な課題になります。
・家族と過ごす時ぐらいは、平和な気持ちでいられるように、日頃から仲良くしておきましょう。