ビットコイン最高値で空売り始めたダウ氏が手仕舞で利益確定
◆華麗なるショートの手仕舞い
ビットコインの最高値で空売りを始めたダウ氏(天才!)は、
2018年12月18日、1年前の最高値から8割安まで下落した今、
空売り取引の利益を確定したとツイッターで報告した。(はい、天才!)
【グッバイ、ビットコインのショート取引】
Today I say goodbye to the bitcoin short. Sad! #bitcoin $BTC $XBT.
— Dow (@mark_dow) December 18, 2018
今日、私はビットコインのショートにさよならを言う。悲しい!
ーマーク・ダウ 2018年12月18日
ビットコイン最高値で空売り始めたダウ氏が手仕舞で利益確定
Bloomberg - bitcoin-bear-mark-dow-closes-short-bet-after-fever-breaks
◆ブルームバーグの記事より
ビットコインを取り巻く熱狂が2017年12月にピークをつけた時に、マーク・ダウ氏(Mark Dow)はこの仮想通貨をショート(空売り)することに決めました。
その日からおよそ1年で、記録的な高値から80%以上も価格が下落した後、ダウ氏は空売り取引を手仕舞いした。
【ビットコインチャート(ドル)】
■空売り(ショート)取引とは
ショートとは、仮想通貨を持っていない状態において、取引所から仮想通貨を借りて【売り】から入ります。そして価格が下がったところで【買い】戻す取引です。
通常とは逆の売買で、『先に売って、後で買い戻す』ことになります。
例えば、1BTC=2,000,000円の時に1BTCを空売りし、1BTCが1,000,000円に下がった時に買い戻せば、その差額の1,000,000円分が利益となります。
ダウ(Dow)氏が語ったこと
・「ここで終了です。私はこの取引を価格がゼロになるまで乗りたくはない。」
・「私はレモンをもっと絞りたいとは思わない。もうこれ以上考えたくない。ここが適切なタイミングだ。」
と同氏は火曜日の電話インタビューで語ったとのこと。
国際通貨基金(IMF)の元エコノミストで、現在は南カリフォルニアのファミリーオフィスを運営するダウ氏。
彼は、ビットコインの先物取引が始まり、価格が19,511ドルの最高値にまで押し上がったちょうど一年前、ビットコインが値下がりすることに賭けたのです。
ダウ氏は、2018年12月18日に自身のツイッターで「ショート取引にグッバイと言う」と発言し、今年2回目の利益を上げたと発表した。
相場過熱の判断材料
2017年に起きたビットコイン価格の上昇は、多くの人々が仮想通貨やその基盤的な技術、ブロックチェーンを理解していないという事実に一部起因するだろう、とダウ氏は述べた。
・「人々は価格が上がっていることだけを見て、それを求めていた。問題点を理解していない時や、事実に縛られていない時に、人々の想像力はさらに大きくなる可能性がある。」
・「想像力はバブルをより大きくし、より暴力的にする。」
・「私はその心理的な特徴を見て、熱が壊れているようなポイントが来たと捉えた。」
ビットコインやその他の仮想通貨は規制上の後退に悩まされていて、11月のビットコインキャッシュの分裂以来、その損失が加速。
また、そのことが、コンピューターの処理能力競争に繋がり、継続的な下降傾向を続けている。
・「人々は物語を信じているので、仮想通貨のような資産を買う。それから、その価格を見て、物語が弱体化しているか、あるいは変化しているかどうかを見極める。」
・「簡単なことではない。あなたは間違っているかもしれないが、それはあなたが探していたサインだ。」
・「しかし、そのことはあなたが正しいと意味するわけではない。」
とダウ氏は語った。
まとめ(この先の判断)
2017年12月まだまだビットコインの価格は上がると人々が熱狂に湧く中、バブルが弾ける危険性を感じて空売りを始めた天才が、今が潮時と判断しました。
つまり、それが意味するところは、
「これ以上価格が下落する可能性は低いだろう」との判断です。
・・・天才の判断とは言え、あくまで予想シナオリに過ぎません。
また、ダウ氏がここでロング(買い)に入っていれば、この先の価格上昇も期待できそうです。
しかし、「ショート(空売り)を終了した。ここらが潮時。」としか言っていないため、直近でビットコインが上がり始めるのか、あるいは底値でしばらく停滞するのか、そこまでは判断できないです。