仕手株の特徴から仮想通貨で儲ける投資術の鉄則を知る
株式市場の「仕手株」と「仮想通貨」の投資は、とてもよく似ています。
共通する特徴として、長い期間まったく価格が変わらずにいたのに、一気に価格が急上昇し、またその反動で一気に価格が急下落する点にあります。
投資の素人が仕手株に手を出すのは、リスクが高すぎて危険と言われます。
原因は、常にタイミングが遅れてしまうからです。
仕手筋と呼ばれる仕手株を裏で操る集団は、株価が安値の段階で密かに仕込んでおき、自ら発信する情報操作によって価格を突如動かします。
そして、素人が高値で飛びついて買う時には、仕手筋の集団はすでに売り抜けていて、莫大な利益を得て去っていきます。
一方、高値で買ってしまった素人投資家は、売り時を逃し、含み損を抱えたまま、何もできなくなってしまいます。
仮想通貨で儲けるために、肝に銘じる仕手株投資の心得
- 派手に上がってから追いかけない
- 大勝ちした後で調子に乗らない
- 資金を目一杯相場に突っ込まない
【仕手株とは・・・】
仕手筋(=巨額の資産を投じるグループ)により株価を操作される銘柄のこと。短期間で株価が急騰急落する特徴を持つ。
ビットコインに代表される仮想通貨は、ブロックチェーン(分散型台帳)のテクノロジーにより世界中のノード(結束点)と呼ばれるコンピューターに記録されていて、管理者がいない「非中央集権的」な通貨と一般的に認識されています。
しかし、全ての仮想通貨が非中央集権的に存在しているわけではありません。
リップル社が発行する通貨リップル(XRP)や、仮想通貨取引所であるバイナンスが発行するバイナンスコイン(BNB)は、通貨の発行元が存在しており、「非中央集権的」とは言い切れません。
それゆえに、供給量をコントロールしたり、新しい情報の発信を操作することで、その仮想通貨の価格を意図的に上下させることも可能です。
この点からも、仮想通貨への投資が仕手株投資に似ていると言えます。
仕手株に手を出す時に肝に銘じておくべき鉄則(注意事項)を細かく見て、仮想通貨の投資にも活かしましょう。
1.派手に上がってから追いかけない
仕手株が初動のタイミングを過ぎて、派手に急上昇してから買ってはいけない!
価格が上がっている時、人間の心理としては、どうしても強気になりがち。
この儲けのチャンスを逃したくないと今すぐ買いたい誘惑が湧いてきます。
しかし、仕手株は上がれば上がるほど、損するリスクが増します。
上昇する速度が早ければ早いほどに、下落するスピードはもっと早いのが仕手株です。
「これはもう乗り遅れたかも」と思ったら、潔くその銘柄はあきらめて、次のチャンスを待つべきなのです。
◆相場の格言『 知ったらおしまい 』
・・・株価を左右するような材料は、みんなが知ってしまえば価格には織り込み済みで、株価は逆に動く可能性を持つ。
2.大勝ちした後で調子に乗らない
投資のプロでも素人でも、大きな利益を得たら当然気持ちがいいものです。
大勝ちによって、気が大きくなって慢心してしまうのは、投資に限らず、パチンコなどのギャンブルに通じる人間の欲望です。
しかし、人間の欲には限界がないことを肝に銘じましょう。
大勝ちしたあとに、調子に乗ってさらに大きな勝負をしかけ、先に得た利益の大半を失ってしまい、熱くなって損失が発生するなんてよくある話。
欲に目がくらんで、売買を繰り返していると、高値で掴んで塩漬けで身動きがとれなくなったり、資産がなくなり次の大きなチャンスを逃したりします。
◆相場の格言『 休むも相場 』
・・・大勝ちした時こそ、相場を休んで冷静になるタイミングを意識的に作って、次の機会を待つ。
3.資金を目一杯まで相場に突っ込まない
最初から持っている資金を全てつぎ込んで勝負してはいけない。
たった一回の失敗で立ち直ることが難しくなってしまうからです。
現物取引での勝負ならまだ救いようがありますが、信用取引でめいっぱい相場に張って失敗すれば、ただ資金を失うだけではなく、最悪の場合多額の借金まで作ってしまうケースもあります。
投資の世界において、人間は欲に目がくらむ、愚かな生き物です。
儲けた時の皮算用だけ計算するのではなく、自分の予測が見事に外れて損した時の計算をシュミレーションしておくことも重要です。
◆相場の格言『一度に買うより二度三度に買え』
・・・株価の大底は予測できるはずもないので、おおよその見当をつけて、二度三度に分けて買った方がよい。