12月1日世界エイズデー【World AIDS Day】予防と早期発見
エイズの現状と基礎知識を正しく知ろう!
エイズといえば、誰でも一度は聞いたことがある病名だと思います。日本でも非常に身近な病気です。
しかし、病気について正しい知識を持っている人はとても少ないです。そのため「エイズ」と「HIV」は、今でも感染・発症する人が後を絶ちません。
また、❝自分には関係ない、絶対大丈夫❞と過信している人も多いです。何事も、無知でいることが一番危険な状態です。
1人とたった1回の気軽な気持ちのセックスだったとしても、感染する可能性は否定できないからです。
まずは、自分のために病気を知ることから始めましょう。
自分と大切な人を守るため、エイズの正しい知識を身につける
【12月1日】= 世界中でエイズについて考え、行動する日『世界エイズデー』
毎年この日は全国各地で多くのミュージシャンや俳優、タレントがステージからさまざまにメッセージを発信しています。
ミュージシャンの桑田佳祐さんは、エイズに対する認識を広めるためのエイズ啓発活動【Act Against AIDS】を1993年から今年2018年まで25年も続けてきました。
そもそもHIV・エイズって何?
【HIV感染=エイズ】ではありません。※エイズとHIVは違う意味!
「エイズ」とは、
HIV(ウイルス)に感染することにより、身体の免疫力が低下して引き起こされる病気の総称
❶ HIV(ヒト免疫不全ウイルス)・・・エイズをもたらすウイルス
H:Human
I:Immunodeficiency
V:Virus
ヒトの白血球(リンパ球)に侵入して、増殖しながら破壊していく特徴あり。
増殖したHIVが、さらにほかの免疫細胞に侵入・破壊を繰り返し、徐々に免疫力が低下するため、健康な時には何ともないような病原体などに抵抗することができなくなる。
健康な時の5分の1くらいまで免疫力が低下すると、エイズ特有の症状が現れる。
➡ この状態が、エイズ発症となります。
❷AIDS(エイズ)-正式名称:後天性免疫不完全症候群
A:Acquierd
I:Imuune
D:Deficiency
S:Syndrome
✅HIVに感染してからエイズを発症するまでは個人差があり、数年間かかる。
✅この間は目立った症状がない(無症候期)
✅しかし、HIVは免疫システムを破壊しながら増殖し、他の人に感染させる能力もある。
自覚症状がないため、自分の感染に気づかないことが多く、エイズを発症して初めて感染が分かるケースが多い。
新規HIV感染者・エイズ感染者数
厚生労働省のエイズ動向委員会の報告によると、
新規HIV感染者は、いまだに1,000人を超える規模です。
【HIV感染が分かった人】
2005年:832人
2010年:1075人
2015年:1006人
【エイズを発症してから感染が分かった人】
2005年:367人
2010年:469人
2015年:428人
【世界のエイズのいま】
2016年末の時点で、世界のHIV/エイズ感染者の総数は、なんと3,670万人に達しています。
感染者が最も多い地域は、東部および南部アフリカで1,940万人。
日本を含むアジア・太平洋地域では、510万人の感染者がいます。
HIVの感染ルートは3つ
①セックス(性行為感染)
・・・HIVに感染した人と、コンドームを使わないセックス(口などでの行為を含む)をすることで感染。
・・・男性の精液や女性の膣内分泌液中のウイルスがセックスにより体内に入る。
※感染原因のほとんどを占める
★[セーフ・セックス]コンドームを相手の性器と接触する前に必ずつける
★良質のコンドームを正しく使うこと
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②血液感染
・・・麻薬などの静脈注射の回し打ち、ずさんな針の管理によるタトゥー施術により、感染者の血液が直接体内に入ることで感染
★薬や覚せい剤は使用しない
★タトゥー・入れ墨をいれない
③母子感染
・・・HIVに感染している母親から産まれた子が、妊娠中や出産時、授乳などによって感染。胎盤・出産時に産道で浴びる血液・母乳が経路。
★予防治療薬の使用・出産を帝王切開にする
★母乳はやめて、粉ミルクに代える
日常生活では感染しない【偏見・誤解は禁物】
HIVは感染力の弱いウイルスです。
何だか怖いイメージが先行してしまいますが、性行為以外に日常生活でうつることはありません。
<例えば、こんなことでは感染しない>
・せき、くしゃみ、汗、涙(空気感染しない)
・トイレの便座、つり革、ドアノブなど
・お風呂、プール、温泉(HIVは水中で生きられない)
・衣服やシーツの共有
・同じ箸やグラス、コップを使っても問題なし
・ノミや蚊に刺されても感染しない
HIVに感染すると直ぐに死ぬのか?
一度感染してしまうと、ウイルスを退治することはできません。
しかし、エイズ発症を遅らせたり、抑えたりすることは可能になっています。
効き目の違う薬を数種類使う「カクテル療法」により、日本では命を落とすことは少なくなってきました。
ただし、HIVは環境に応じて進化する厄介なウイルスなので、薬に対する抵抗力もつけていきます。
それに合わせて、薬の組み合わせも複雑になっていきます。
保健所のエイズ検査は無料
HIVに感染しているかどうかは、血液検査で確認できます。
保健所は全国どこでも「とく名・無料」で検査してくれます。
(※医療機関でも検査できますが、その場合は有料です。)
心配だなと思ったら、ためらわずに保健所で検査を受けましょう。
ただし、感染してから確実に診断できるようになるまで、1~2ヶ月ほどかかります。
感染したかもしれないと思い当たる日から2ヶ月以上経ってから検査を受けましょう。