ヤバい辞書・三省堂の新国語辞典「草・沼・バズる・ワンオペ」
新しい言葉はどこで生まれて、誰が発信しているのでしょうか?
「チョベリグ」「マンモスうれぴー」なんて言葉もひと昔前に流行りましたが、今や完全に死語となっています。
インターネットもなくテレビの影響力が絶大だった時代に、誰が考案し、どのようにして世間に浸透していったのか。とても不思議。
SNSで若者やネット民が頻繁に使う言葉。
私もインターネットやツイッター・LINEは大好きなので、ネットの新単語を自分が頻繁に使わないまでも、最低限その意味ぐらいは知っておいた方が交流しやすいかなと思っています。
「ヤバい辞書」として注目を浴びる「三省堂の新国語辞典」
辞典に仲間入りした代表的なネット言葉について、語源からその意味をまとめてみます。
・・・語源を知ると、何だか賢くなった気がする。
なんだか、おじさんが必死すぎて草生えるw
三省堂現代新国語辞典 第六版に加わったネット言葉
流行の言葉は、生まれて腐る、まるで生モノ。
日本語は日本人が日本で使うというのに、ひとつひとつの単語は時代の変化とともに進化し、衰退していくものです。
【草】(読み:くさ)
◆意味◆
笑いを意味する用語で、「笑える」・「ウケる」・「面白い」といった状況で使われます。
「草生える」「大草原」とも言う。
◆語源◆
もともと「w」は(笑い:warai)の頭文字を取った略記号。
「ww」「www」と数が増すごとに(爆笑)(大爆笑)も表す。
連続で「wwwwwwww」にすると、より大きな笑いを意味していて、見た目がまるで草が生えているように見えることから、この『草』が使われるようになりました。
◆使用例◆
・さっきのコメント、マジで草生える。草生えすぎ!
・ヤバい、草不可避。大草原不可避。
・ニコ生にあの芸人がいきなり登場して草。
【沼】(読み:ぬま)
◆意味◆
アニメや漫画などオタク分野から、その他にゲームやアイドル、タレント、スポーツ選手、食べ物など好きなモノにハマっていくこと。
「沼落ち」・「沼にはまった」とも言う。
◆語源◆
沼にハマってしまうかのようにズブズブと沈んでしまい、その世界から抜け出せないところまで落ちていく様を表現。
◆使用例◆
・ジャニーズの魅力で沼に引き込まれそう。
・あれを一度見たら、絶対に沼るに決まっている。
【バズる】(読み:ばずる)
◆意味◆
「バズる」とは、ネット上で特定の単語や話題が拡散され、爆発的に広まっている状態を意味する。
特定のブログ記事にアクセルが集中する、Twitterであるツイートが多くの人にリツイートされる、Facebookの投稿が多くの人にシェアされる状態、流行している言葉や事柄を指す。
◆語源◆
由来は、英語の「BUZZ」というマーケティング用語。
BUZZ(意味:虫がブンブン飛ぶ。ブンブン言う。ガヤガヤ噂話をする)+『る』動詞化の接頭辞(~する)
◆使用例◆
・Twitterでオレのツイートが、なぜかすごいバズっている。
・今夜はラピュタがテレビ放送されるから、「バルス」がバズるはず。
【ワンオペ】(わんおぺ)
◆意味◆
コンビニやフェミレスなどの飲食店で、深夜の人手が足りない時間帯に、アルバイトが一人でシフトに入って業務を行うこと。
2014年に牛丼チェーン店「すき家」が、深夜の時間帯をアルバイト1人に勤務させている過酷な労働体系が話題となりました。
◆語源◆
ワン・オペレーションを略した言葉。
英語「Operation(オペレーション)」は、「機械類の運転・操作、手術、作戦」といった意味。
「One operation」は、本来は「単一の操作・工程」の意味だが、業務マニュアルを効率化することで一人で業務をこなせるようにする方法という意味で使われる。
◆使用例◆
・新しいバイトが見つからないから、今夜もワンオペかよ。きつい。 もう中国に帰りたい。
・旦那が家事を何もしない、育児ワンオペだ。あのブタ野郎、子供が成人したら離婚だわ。