世界経済崩壊の日が来る？ ～お金を増やしても経済は良くならない

お金は何のために持っているのか？

NHK放送マネーワールドを観て、お金の勉強

小学２年の娘との会話です。

「お金使うとへっちゃうから、絶対に私のお金は使いたくない！」 

お金は使わないと意味ないよ、欲しいものを買うためにあるんだよ、と説明してみても。

「いやだぁ、だって一回なくなったら、誰も私にお金くれないもん！」

娘の所持金は、祖父母からもらったお小遣いの合計５００円。

結局、お祭りのくじ引きとゲームセンターのクレーンゲームに消えました。

･･･結局、そんな使い方かい！？ん〜〜、まぁ、使うならいいけどさ。  

資本主義の転換点　 ～いま ❝お金❞ に何が起きている？

ＮＨＫスペシャル【マネーワールド～資本主義の未来～】より

お金と経済の在り方について、私見も入れてメモ的にまとめています。 

経済のキーポイント

『お金』が回ることによって、モノ（商品・サービス）が回る

　➡実体経済が健全に動く［経済活動の好循環］

◆お金 ＝ 現金・預金・小切手・電子マネー・仮想通貨など
（人間の身体に例えるなら、経済の中でお金は血液のような存在） 

◆お金の循環

・中央銀行が市場に供給（＝お金の量を増やしている）

　しかし、今の経済では、お金が上手く回らないようになっている

・量を増やしても、活性化できない

※人々がお金を消費せず、貯蓄に回しているため、貨幣の速度が落ちている

お金2.0　新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

増やしたお金の行き先は？

企業・個人が貯めこんでしまって、消費に使わない傾向

◎日本人のタンス預金：４７兆円

◎日本企業の内部留保：４４６兆円

◆個人･･･将来への不安から貯蓄へ回している
◆企業･･･有望な投資先が見つからない、不測の事態に備える

＜増やしたお金の悪影響＞

ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授いわく

大量に刷った現金の多くが、犯罪などいわゆる❝地下経済❞に向かっていることが分かってきた。

◆地下経済＝犯罪、汚職、不法移民への支払い、賄賂など、税金が支払われない非合法な経済活動全体

◎メキシコ：覚せい剤密売人の自宅から２億ドル（約220億円）以上が押収

◎アメリカ：地下経済の規模は、143兆円（ＧＤＰの７％）
　　　　　　－ドイツの国家予算を上回る額

＜増やしたお金の問題点＞

お金が増えすぎる　➡　お金の信用低下　➡　経済破綻を招く

知らないと損する　池上彰のお金の学校 (朝日新書)

ベネズエラの異常事態

・貧困率：８７％。
・餓死者まで出る緊急事態
・治安が急速に悪化、殺人など凶悪犯罪発生率が増加の一途

◆法定通貨『ボリバル』が急落し、物価が高騰

・年間で100万％も上昇するハイパーインフレーションが起きている
・コーラ１本＝400万ボリバル － 店頭で札束を積み重ねる買い物

＜経済悪化のワケ＞

もともと原油国のベネズエラは、原油価格の下落に加えて、アメリカの経済制裁の影響で、経済危機に陥った。

 ［問題はココから］　～悪循環の始まり～

・国は、減った収入を補うために、通貨量をドンドン増やしていった。
・その結果、信用は低下、通貨の価格も急落

　➡ モノを買うために、大量のお金が必要となってしまった。

＜町では異様な光景が見られる＞

ＡＴＭに長蛇の列

･･･ＡＴＭからお金が出てこないので、現金を引き下ろせない。
※貨幣印刷の速度が追い付かなくなり、お金が足りない事態に。

その結果、 現金取引は崩壊  ➡ 人々は【物々交換】で窮地をしのぐ

・次第に交換できるモノも少なくなると、子供の食糧さえも確保できない
・冷蔵庫の中は空っぽ
・乳幼児など栄養失調を招いている悲惨な状況 

世界経済の危険な状態

ベネズエラの他にも、トルコ・アルゼンチン・ブラジルなどの途上国ではインフレが起きている。

新興国通貨が、急激にその価値を下げている。

◎先進国：モノがあるけど、お金が回らない

◎途上国：モノが足りないけど、お金が大量にある

　➡ 先進国・途上国ともに経済が成り立っていない状態

・経済の悪化している国は、治安が悪化し、その悪影響は他国へも波及します。
・かつて世界規模の経済恐慌が引き金となり、戦争が起きました。 

※経済の崩壊とともに、日本を含む世界の平和も崩壊するような危険性を感じてしまいます。

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